クリスマスの夜に…


「この度は…力が至らず、もう一度お会いさせてあげることができず、すみませんでした」

「…いいえ、先生方はよくしてくださいました…ありがとうございます」

「…」

「瀬野さんは、末期の癌でした。若いので進行も早く、こられた時にはもうすでに手の打ち所がありませんでした…」

「…そうですか…」

「病状はご存じでは?」

「…いえ、何も教えてくれなくて…」

「…そうですか。瀬野さんはご家族がいらっしゃらないと聞きましたので、ご本人に告知しました。希望されたので…今後の治療もご自身で決められました、手術をしても治る見込みはなく、抗癌剤治療も少し長く生きていられるようにしかできないほどでした…」

「…ぅう"、きぎたぐない…もうきぎたぐない…」

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