たばこの匂いとあなた
「はい…。」
私が返事をすると不機嫌な顔をした母親が入ってきた。
「夕飯できたからさっさと食べちゃってちょうだい。」
めんどくさそうにそれだけ言うと部屋を出ていこうとした。
するとドアの前で立ち止まり振り向いた。
「そう言えばあんた今日誕生日だったっけ?」
その言葉を聞いた私は期待しながらも「はい!」と返事をした。
「あんたにも誕生日なんてあったのね。
あのときあんたを引き取らなきゃよかったわ。」
母親は意地悪く微笑みながら言った。
そしてさっさと扉を閉めた。