たばこの匂いとあなた


『バタン』




勢いよく扉を閉められた。







私は無意識に泣いていた。





声をあげることなく、ただ静かに泣いた。








私なんていないほうがよかったの?




生まれてきたのが間違いだったの?








泣きながらそう自分に問いかけているとやっとわかった。









私は誰からも愛されない、







誰からも必要とされない存在なんだって…









そう思ったら家を飛び出していた。




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