たばこの匂いとあなた

顔を上げたまま固まった私を見て





「どうしたの?」






彼は優しく聞いた。










そんな彼の優しさにまたボロボロと涙がこぼれた。








彼はぎょっとして






「俺べつに怪しいわけじゃなくて!

あっ、でも初めて会った奴だし怪しいよな!


でも!でも!

え~っと…」










彼は焦りながら早口に言った。






そんな彼が可笑しくて笑ってしまった。







「ぷっ…ふふっ…」









「あっ!笑った!」











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