たばこの匂いとあなた
「それにボロボロになって泣いている君をほっとけない。」
今度は真剣な眼差しで言った。
初めて会った人なのに彼なら信じられるって思った。
「迷惑じゃなかったらお願いします。」
私は頭をさげた。
彼は「よし!」というと私を立ちあがらせ、
自分が着ていた上着をかけてくれた。
「その格好じゃまだ肌寒いだろ?」
そう言われ、私は自分の格好を見た。
Tシャツに薄手のパーカーを羽織っていて、
下はショートパンツにスニーカーだ。
もう4月だといってもまだ少し肌寒かった。
「ありがとうございます。」