ご主人様の魔法



その後も家に着く間ずっと話さずに歩いた。


期待しちゃった分、ちょっとショックだなぁ……。


もしかして、彼女と会ったついでかな…?


やっぱり彼女いるのかな…?


胸がズキズキする…。


恋ってこんなに苦しいんだ……。


不安で押し潰されそう。


前にある陸の背中を見ると、悲しくて……。


いつの間にか、あたしは泣いていた。


「お前…泣いてんの…?」


陸が振り返った。



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