Rainy Days
『匡人ってホントに最悪っ…』
まだ言うか…
「お前ほどじゃない」
そう切り替えすと凪は地団太を踏んだ
『~~~っ!!なんでこんな奴と付き合ってんの、私!!』
「それはお前が俺に惚れてるからだろ?」
凪からは胡散臭いと評判の笑みで返してやる
『バカみたい…』
それは自分自身を嘲っているようにも聞こえた
『私の人生で一番の不覚はあんたの女になったことだわ』
凪は後ろを見ずに歩いていく
……お仕置きが必要みたいだな
「家、来いよ」
その細い腕を引く
『……今から?』
凪は顔だけ後ろをむいて、気だるげに問い返す
あの2人もそろそろ帰っただろうしな…