あたしの俺様執事様。
「んふふ…。」
「海斗の馬鹿。馬鹿馬鹿馬鹿!!」
鼻で笑う海斗。
あたしは自分が自分で
いられなくなるまえに
ダンスルームから飛び出し、
わけもわからずただ走った。
なにこの涙…。
あたしほんと意味不明。
学園の庭につき座りこむ。
あたしはキスとか…
こーゆーことに
慣れてないから、
余裕がなくて。
どう対応していいのかも
あんまりわからないし…
海斗は余裕そうに
いっつも接してくるから
なんかそれが不安で。
好きなのに、
海斗をうまくうけいれ
られてないよ…
「ヒック..うう。」
海斗ごめんね…?
こんなお嬢様で。
迷惑だろうねきっと…
あたしはお荷物だよね?
「あたしなんて…海斗のお嬢様でいる資格あるのかな?」
海斗ももっと可愛くて
ナイスバディで
女の子らしいお嬢様と
組みたかっただろうな…
「へっ…??」
いきなりあたしを包み込む
優しく、暖かいもの。
「資格、ありありだよ。」
この声、この臭いは
海斗…。