黒と白
帰り際にあの子と約束をした。
今日だけは一歩踏み出そうと。
私の中に、変わりたいという気持ちがしっかりとあった事に、自分で驚いた。

朝方帰宅した時に母に見に行きたいと伝えた。
あの日父と会話をしてから5ヶ月もたっていた。
少しだけ母は笑った後、朝ごはん食べたら行ってみようかと言ってくれた。

朝ごはんが出来るまでに風呂に入り、着替えると、もうすっかり太陽が登っていた。
私は着替えて朝ごはんを食べた。
もう何ヵ月ぶりかも解らない朝日を、今日浴びながら私は一歩を踏み出した。
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