TDLの恋
それでですね、あたしの誕生日という大事な日にふっつーの飲み会しよう!って話を持ちかけられてるあたし。

「えりちゃん!来るよね?」
「あ、でも今日はあたしの誕「え、えりちゃん予定ある感じ?」
「えー、えりちゃん、今日、もしやデート!?」
「えりちゃんって彼氏持ち!?うわー、先越された!あたし、2年彼氏いなくてさー。かなりさみしーい感じ。2年もいないとさぁ、ほんと、女捨てかけてるって感じ。」

あたし、「あ、でも今日はあたしの誕」しか言ってないのに。
最後まで聞いてほしかった。
あたしのハタチの誕生日を知ってもらう良いチャンスだったのに、ちぇっ。

あたしを一人取り残して会話は続きます。
あたしも女の子だけど、女の子同士の会話の暴走力、恐るべし。

「でも、りっちゃん、哲ちゃんがいるじゃーん。哲ちゃんにゴーゴー!」

明らかに動揺するあたし。
そのあたしの動揺を見逃さなかったらしいりつこ先輩。
一瞬、目が合う。
やばいやばい、りつこ先輩、戦闘モード。
そして、更にオドオドしてしまうチキンハートの持ち主なのに、ここで目をそらせては女が廃ると絶対に目をそらさないあたし。
すると、りつこ先輩は笑顔になった。
でも目は笑っていない。
あたし、負けない。
絶対、目、そむけたりしない。
負けたら、だめ。
負けたら、哲夫さんを譲ってしまうような気がする。
いや、絶対そんなことはありえないのに、今のあたしの言葉、妙な説得力がある。
あたし、絶対、哲夫さん譲らない。
譲ってなるもんか!

と、哲夫さんの選ぶ権利はあたしとりつこ先輩の女の闘いによって、剥奪されました。
というか、哲夫さんは知らないことなので、剥奪もなにもないんですが、このヘビとマングースの闘いではそんな、哲夫さんが知らないなんて、知ったこっちゃないのです。

りつこ先輩からの攻撃は続きます。

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