《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜
目がそらせなくなり、
二人の姿を目で追う。




瑞樹が見つめるなか
莉央達は通りを少し歩き、
雑居ビルの間にひっそりと
建つ、小さなシティ
ホテルに入って行った。




(って――何してんだよ、
莉央さん……)




苦い気持ちが体中に広がる
のを、瑞樹は感じていた。




「なんでだよ………?」




ポツリと落とした呟きを
耳にした仲間が、首を
かしげて尋ねてくる。




「あ? 何が?

てーかマジどこする?

オレ、焼酎飲みてーかなぁ〜♪」



_
< 240 / 338 >

この作品をシェア

pagetop