嬢王と夜王の偽装恋愛
「美姫さん・・・」

その名前を口にした瞬間
京夜さんは、固まった。

「がなに?」

「どういう関係なんですか?」

別に知る必要もなかったけど、
なぜが気になる。

美姫さんが?

京夜さんが?

わからない。

「元カノ?」

元カノ。
やっぱり
付き合ってたんだ。

「ふぅ~」

京夜さんは、
そうため息ついて、
車を、Uターンさせた。

「ちょっと!京夜さん?」

「焼肉の気分じゃなくなった。」

低い声でそう言った。

あたしまずいこと
言ったよなぁ・・・。

「すいません」

「なにが?」

「変なこと聞いちゃって。」


「別にいいよ。」

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