Voice
「あらっ!

とっても素敵よ☆



イメージにピッタリだわ!

これで行きましょ♪



…さ、今度は、ここに座って!」















…とまぁ、こんな感じで進み…。













気付いたら、ドレッサーの鏡には、

見違えるような美青年が、立っていた。








髪は、漆黒の長めのショート。



(所々がワックスでいじられている。ついでにカツラ。)







服は、上が、胸があまり目立たないシャツに、

ダウンジャケット。


下は、ジーンズ。








そして、なんと言っても、

ポイントは、口元だけ見えた、白い仮面。










カッコいい…。


私じゃないみたい。







レイミさんって、本当にに凄い人なのかも。










「ウフッ♪

我ながら、今日も上出来じゃない♪






そうねぇ…強いて言えば、

後は、耳元ってとこかしら?



美紀ちゃんは、真面目だから、

ピアス穴が無いのね…。




開ける気ないの?」







レイミさんは、鏡越しで、聞いて来た。







ピアス?!


とんでもない!!



私は、すぐに首を振った。





「い、嫌です!!

痛そうだし…。」







「そう?

残念…。


…美紀ちゃんがそう言うなら、これかしら?」





レイミさんは、そう言って、

 私の左耳に、キラキラと輝く、

十字架のイヤリングをつけてくれた。


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