Voice
”グイッ”
突然、
誰かが、
私の右手を、
強く握りしめてきた。
えっ?!
驚いて振り向くと、
すごい怖い顔で睨む梓が
いつの間にか、私の隣に来て居て、
”ぎゅっ”と、
右手を握っていた。
なんだろう?
この状況と、この空気は??
梓が…私の手を握って…。
そして、私をじっと見ていて。
その真剣な空気に、
遠夜も、周りにいた人も、
それから、もちろん私も。
梓の行動には、ビックリって感じで。
言葉を失っていた。