Voice




「へぇ!

美紀ちゃんって、

舞台女優目指してるんだ!」





あっ。


後ろを振り向いた。




そこには、

遠夜と梓と響子さんがいた。







元木さんと話せて

舞い上がってたから、

みんなの存在、

忘れてたよ。








遠夜は、

目が合うと、

笑顔で言った。






「よかったね!美紀!

元木さんに

アドバイスとか貰えて。」







おもいっきり、

首を

縦に降って言った。







「うんうん!

ホントに感激だよ!




あの元木さんに、

こんな近くで



しかも、

アドバイスまで

貰えるなんて…。



私、

芸能界に

入って良かった!!」








そう言うと、

梓が眉をしかめて言った。







「なんで、お前は、

元木哲也を知ってて、

俺や遠夜を知らないんだよ。」






響子さんが、

「えっ!!そうなの?」

って、驚いていた。







そんなに驚くことかな?




決まってるじゃない。




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