Voice



「ね?美紀!

もう大丈夫だろ?」





遠夜が、

笑顔で言った。





「何が大丈夫なんだよ。」



隣りには、

いつの間にか梓がいて…。






「何で、

梓が来るんだよ!


次は、

俺と美紀と響子のシーンだろ?」





「べ、別に、

始るまではいいだろ!!



…一人でいると、

いろんな奴に話しかけられて

面倒くさいんだよ…。」







「そういうとこ、

梓は本当に変わらないわよね。」




「はぁ??

どういう意味だよ?!

それ!!」






「そのままの意味だけど?

ね!

遠夜!!」





「確かに、

そうだな!!」





いつの間にか、

三人の会話が始っていて。



ホッとした様な、

でも複雑な心境で、



スタッフに声をかけられるまで、

ただただ、

「うんうん」と

相槌を打つ私であった。




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