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22.風邪②

○22○



学校に着いたのは、

昼休みが終わる頃だった。



次は体育の授業だから、

教室には寄らないで、

更衣室へ直行した。



更衣室には、

先に着替え終わった優がいた。




「美紀!?

驚いた!今来たの?」




「うん。

ここ最近、体育の授業に

全然出れなかったからね。」




着替えながら、そう言った。





「へぇー。

…じゃあ、

梓君も遠夜君も

今日は居るの?」




優は

目を輝かせて聞いてきた。




「…残念だけど、

遠夜は別の仕事に行ってるから、

今日はいないよ。」




「でも、

梓君はいるんだよね!

やったぁ!梓君に遭えるっ☆」




はは。

ホント、

良かったですね。


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