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24.失恋の気持ち

○24○



次の日、

学校は土曜日でお休み。

朝から撮影現場に向かった。



今日は、

学校の校舎を借りて撮影。



「おはようございます!」



高丘さんの車から降りると、

遠夜が血相を変えて走って来た。



「美紀!!

昨日学校で倒れたって聞いたよ。

もう平気?大丈夫?!」


「おはよう!遠夜。

昨日ゆっくりめたから、もう大丈夫だよ。

心配かけてごめんね。」



そう言うと、遠夜は、

突然ぎゅっと抱きしめてきた。



「昨日、

美紀が調子悪そうなの気付いてた…。

俺が止めれば、

こんなことにならなかったのに…。」



少し離れて、

私の顔を両手で包み込んで言った。




「美紀。

今のままでいいから

もう頑張らないで。

もう無理しないで。」



遠夜…。


「…うん。ありがとう。

もう、大丈夫だから。

心配しないで。ね?」




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