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17.いつも通りの登校

☆17☆




…ふわぁ~。

何だか眠いやぁ。




私は、いつも通り学校へ向かっていた。






高校までは、電車で通っている。

地元の駅から、2つ後の駅だから近い。



駅から学校までも、歩いて10分位だろう。









 …まるで、昨日の事が夢だったような朝だ。





今日から、また、こうやって平穏な日が、

続くのかなぁ。







「美紀おはよっ!」





私の背中を、軽く叩いて言った。

だから、私も笑顔で返す。





「優!おはよ!」





彼女は、陵本 優(おかもと ゆう)。

私と、同じクラスの子。



ショートカットで、明るく行動的な子。



この子は、私と違って、ポップスが大好き!





この学校に入ったのも、芸能人がたくさんいるから、




友達に、なれるだろうと思ったからだと言う。







私は、ポップスもそうだけど”今時”って言うのが、

好きになれない。






でも、お互いに、

音楽が好き(しかも声楽専攻)なので、

仲が良くなったのだ。







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