Voice

20.衝撃の真実

☆20☆





「美紀ったら、ズルイよぉー!

いつの間に、ベルの歌を生で聞いてきた上に、

梓君とあんなに急接近しちゃってさぁ!」







教室に、着くと優は、顔を膨らませて言った。








「あのねぇ。

仕方無かったんだってば!


無理矢理だったの!」






教室の席に、座って言った。






「色々って、何があったのよ!」





優は、机を挟んで、

向かい側の席に座って、言った。






「…だから、道端で突然、人とぶつかって…」






そんな事を話していると、

突然クラスの男子に呼ばれた。








「おーい!

神崎!

呼ばれてんぞ!」






「はい?!」







返事をして、その男子の方を見ると、廊下に、






何故か、さっき、梓と一緒にいた

遠夜が立っていた。







「遠夜君じゃん!

美紀?

遠夜君も知り合いなの?」








私は、黙って首を振った。






とにかく、呼ばれたから、

訳もわからないけど、廊下に出た。











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