Voice
「実はね、お父さんと二人で

丁度、心配してた所なの。



美紀が、普通の高校生みたいに、

流行りものに鈍感だから。」









「えっ?!

そうなの?

今まで、そんなこと、

一言も言ってくれなかったじゃない!




私は、むしろ、お父さんやお母さんが、

そういうの嫌いだと思ってたんだよ。」








私が、そう話すと、父と母がニッコリと笑い、

背後から何かを取り出した。






それを見て、思わず、叫んでしまった。





「あーっ!

ベルのCD!!

しかも、こんなにいっぱい?!」





そうなのである!

そこには、ベルが、今までに出したCDが

ズラリとあったのだ。










…いや、ベルだけじゃない。

よく見ると、梓のや、

私が知らない歌手のまで。

私が驚いていると、

父が立ち上がって、社長に言った。






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