Voice

4.友達は友達

♪4♪



次の日の朝。

優に、レインプロに入ることを話した。








…もちろん、ナイトの事は、言えない。





けれど、しっかり自分の口から、

今、言えることは、全部話した。



「えーっ!

美紀がRAINプロに入って

芸能人になるのぉ?!

うそぉ!!!」







教室にて、優が叫んだ。







「…べ、別に、叫ばなくてもいいじゃん。

…そんなに驚くことじゃないし?」






私が、そっけなさそうに言うと、

優は、机を叩いて言った。






「何が『驚くことじゃないし…』よ!!

驚くに決まってるでしょ!





だって、美紀ったら、CDとか見せたって、

見向きもしなかったじゃない!




それが、また何で、

デビューしちゃうとこまで、

話が進んでるワケ?」







…考えてみれば、

確かにそうかもしれない。





つい、三日前までの私は、

考えつきも、しなかっただろう。







「うん。本当だね…。

色々…あったの。




とにかくね、

そういうことになったからさ…。





優には、ちゃんと話そうと思って。」





私は、そう言い終わると、

立ち上がって、頭をさげた。







「お願い!!

…これからも、ずっと友達でいてください。」







優は、少し驚いたようだったけれど、

肩をポンと叩いて、笑った。



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