Voice
「もちろんだよ!当たり前じゃん。」









「…あぁ、よかった!ありがとう!」










ホッとして、胸を撫で降ろした。

優は、大きく笑って言った。







「あはは!!

美紀ったら、変なの。




また、なんで突然、そんな事言うの?

ってかさ、今までだって、友達だったじゃん!



芸能人になったって、

友達は友達でしょお?

むしろ、私、嬉しいよ!!



美紀が、芸能人になったなんて!!

これからも、ずっと、ヨロシクね♪」











…友達は友達…。









その言葉を聞いて、

不安が、一気に吹っ飛んだ。





前に、遠夜(ベル)が、

普通に友達とかと、話せない

…って、言ってたから、



実は、ものすごく不安だった。








私は、顔を上げて、満面の笑顔で頷いた。








「うん!

約束だからね!

ずっと友達だからね!」












親…それから友達。

嘘をつかないとまでは、いかないものの、

これからも、今まで通りに、関係を持てそうだ。







これから、どうなるか、わからないけれど、

大切にしていこう。





…そして、

いつかは、すべてを打ち明けよう。











その日が来るまで…。

ほんのもう少しだけ、待っててください。








優と話して、そう決心が出来た。

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