Voice

6.また来てしまった…。

♪6♪


 車から下りると思わずため息をついてしまう。








つい先日の事だった。








私が、ここへ無理矢理、

連れて来られたのは。





あの時は、まぁさか、”再び”

ここへ来ることになるなんて、

思いもしなかったなぁ。




半強制的に、スタジオまで連れられて

…流れに身を任せていたら、




何故か、ベルと、

歌うことになっちゃって…。







…ホントに、ツイてないというか、

なんと言うか…。








「…ぷっ。」






思わず、笑ってしまうと、

遠夜が隣で、「ん?どうかした?」と、

首を傾げて来た。






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