ふたりだけの特別な絆
「ち、ち、違っ…違います!まずは朝食がいいです!」
アタフタしながら訴えると、如月さんは微笑みながら私の頭を撫でた。
「了解。それじゃあ俺は先に行ってるから、早く来いよ?」
「わ、分かりました…。」
ま、まあいっか…。
早く来いよ…って言われちゃったけど、如月さんが出て行ったら、ゆっくり心を落ち着けよう…。
平常心に戻った後に朝食を食べに行けばいいよね…。
そう思いながら、部屋のドアの方に歩いていく如月さんに視線を向けると…
ドアを開けようとした如月さんが私の方に振り向いた。
いきなり目が合ってしまい、ビクッと体が震える。
慌てて視線を外すと、如月さんからポンと言葉が飛んできた。
「なんなら、着替え…手伝おうか?」