ひみつのはら
みゆきちゃんはきっと気付いてない。でも、みゆきちゃんのしてくれること全部があたしを励ましてくれる。
今日だって、ずっと傍にいてくれた。
「あーっ、こっちゃんこれ見てーっ!」
おみやげやさんでみゆきちゃんが持ってきたのは、「夢色あめ」と書かれた飴玉の袋。
「わぁ、バクの絵も描かれてる」
「何かこの絵のバクさんは、夢をどうぞってくれそうだね」
あたしは、迷わずそれを手にした。
これで夢はあげられないけど、あたしの「夢をあげたい人」になめてもらいたいな。
そして、夢を持ち続けてもらいたいな。
♪
「皆お疲れ様~、楽しかった人~!」
「はーい!!」
「疲れちゃった人~!」
「はーい!!」
「げ、元気だね……」
帰りのバス。声は出せなかったけど、みんなと同じように手を挙げてるあたし。
恥ずかしがることなんて無い。素直になれ、あたし。
「声出してないじゃん」
隣のたっくんがこっちを見て言う。
「人のこと言えないでしょ。たっくんだって、朝も手ェあげただけじゃん」