リフレイン

――…



「水樹ー、ちょっといいか〜?」



いつも通りの特殊部隊オフィス。あたしは司令官に名前を呼ばれた。



「はーい…」



あたしは力無く返事をする。



戸田さんが心配で心配で……。



仕事に身が入らない。



あたしは司令官に続いて司令官室に入る。



中に入ると、司令官はデスクの椅子に座った。



「今日はお前に大事な話がある」



「……?」



大事な話?



「何?」



あたしは真顔になって聞いた。



「……警察庁から…お前にSP(エスピー)にならないかと誘いが来た」


「……SP…?」



SPって…
セキュリティポリスだよね。
あの警察の中でも優秀な者だけが選抜されるっていう…



「え、でもなんでよりによってあたしに…?」



SPなんて大役、あたし以外にも務まる人なんているハズなのに。



「前からお前の噂を聞いていたみたいなんだ。かなり腕の良い人材だと。そこでぜひ水樹に、と言って下さった。」



嘘…



確かにSPには興味はあった。
要人警護をするのが主な仕事。
人を救うには変わりない。



けど…



「まぁとにかくまだ返事はいい。やる気になったら言ってくれ。そうだな…とりあえず2週間考える時間をやる。無理だったらしょうがないがな」



「……分かった…」



あたしは一言だけ返すと、司令官室を出た。



SP…か。



夏兄と同じ仕事だ…



夏兄は『SPは激務だ』っていつも言ってたっけ。



確かにそうだよね。



命を懸けて要人を守るんだもん。


まぁ特殊部隊も激務だけど…



SPは更に危険だよね。




< 286 / 324 >

この作品をシェア

pagetop