FLOWER PRINCESS


「そんなの、私には興味がないんですもの。」

「もう。ミラはキレイなんだから!」

「そんなわけないわ。リサお姉さまの方がキレイです。」

「もう、今は何を言っても無理のようね。私は踊ってくるから。くれぐれも抜け出さないようにね?」

「……はい。」

リサは人ごみの中に消えていった。

「抜け出さなければいいのでしょう?」

そう思ったミラは、バルコニーに向かった。

月明かりがとてもキレイな夜空。

見てて心が安らぐ。

まだ、後ろでは音楽が鳴っているが、

そんな音も聴こえなくなる。
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