FLOWER PRINCESS
「ミラ様ならきっと……」
「きっと…??」
奥にいた料理長らしき人が言葉を止める。
丁度そのとき、イストレラの王女、ジュリという人がキッチンに現れた。
ジュリを見るなり急いでお辞儀をする料理人。
「ミラさん、父上が呼んでいます。一緒に来てください。」
「えっ、あっ…ハイ。」
返事をしているうちにキッチンの外に出て、王室に向かっていた。
本当にキレイな人……。
ジュリを後ろから見つめる。
コンコンッ
ジュリはノックをし、王室の扉を開ける。