FLOWER PRINCESS


「では、行ってきます。」

『『いってらっしゃい。』』

ミラは、門の前に用意されていた馬車に乗り、城へと向かった。

時刻は8時。時計台の鐘が鳴っている。

城へは15分程度で行けるが、一応早めに行くことにした。

「今日は何時に終わるのかしら?早く終わったらカイラの元に行きましょう。」

あっという間についたミラ。

『ミラ様、ようこそお越しくださいました。どうぞお入りください。』

門の前に立っている衛兵が言ってくる。

「どうもありがとうございます。お勤めごくろうさまです。」

衛兵に向かって微笑むミラ。

その笑みに照れる衛兵。

そんなのには気づかずに門を通った。
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