FLOWER PRINCESS


「あのバラ、どうなったのかしら…。」

ミラはそれが気になり、門の前で馬車を降りた。

しばらく歩くと、噴水の場所に着く。

「まぁ!もう芽がでているわ。よかったわね。」

赤いバラの隣には、ミラが昨夜植えたバラの芽が出ていた。

「でも、なんでなのかしら?私が植えた花はすぐに芽を出してくれるわ。2、3日かかってもおかしくないはずなのに。」

ミラが植える花は、次の日にでもすぐに芽をだし、その翌日にはキレイな花を咲かせる。

だからといって、花がすぐ枯れるというわけでもない。

「まぁ、いいかわね。いいことですもの。」

ミラは、バラをそっと撫でる。

「新しいお友だちができてよかったわね。」

ミラは立ち上がり、城内へとまた歩き出そうとする。

『ミラ様!ありがとうございます。きっと花畑の計画は成功します。だから頑張ってください!』

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