《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「なぁ、ルナ。」

 エクシリオンは後ろから、ルミナミエの肩をつかんで顔を覗き込んでいる。

 ルミナミエはしばらく目を合わせて、すっとまた歩き始めた。

 あたかも、ルミナミエは何も見えてないような感じがする。

 絶望が、体のすべてを支配しているから。

 ふらり、ふらり。

 もう、誰も止められない。


 そのままルミナミエは、自分の部屋に入った。

 
 ばたん~♪

 水色の白衣を乱暴に脱ぎ捨て、床に崩れた。

 白衣はぐしゃぐしゃになって、床に叩きつけられた。
 きっと、人間の心あらば、泣くだろうな。




 
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