《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「何も読んでないよね?」

 妙に低く怖い声が、ルミナミエの心を突き刺す。

 言葉の意味はよくわからない。

「どう、言うこと?」

 ルミナミエが恐る恐る聞く。

「とにかく、紙の文字を読んでないよね?」

 エクシリオンが、さらに迫った声が、恐怖を生む。

「あぁ。」

 それしか、何も言えない。


「とにかく、僕が片付けるから。
 ルナは出て行って。」

「わっ、分かった。」

 仕方なく、ルミナミエは部屋を出て行った。

 すると、エクシリオンは扉をバタンと閉めた。


< 123 / 222 >

この作品をシェア

pagetop