《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 トナリズキは手紙を落とした。

 もう、目を白黒させている。

 あまりの壮絶さに、ただただ驚くしかない。

 王妃とスノハナナは何が何だか、さっぱりわからない。

「兄様、一体どうなされたのですか?」

 スノハナナはきょとんとして見ている。

「あぁ、あぁぁ。」

 はっとトナリズキが気付く。


 立ち上がり、隣の部屋へ行く。

 そして、扉を開けて。

「チョッピーよ、はよう来られよ。」

 勢いよくチョッンピーが飛んで、トナリズキを追い越す。

「お呼びでございましょうだっちょ?」



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