《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~

壱 思い ~エクシリオン視点~

 何か痛みを感じる。

 何か・・・無念を感じる。

 気が付けば、倒れていた。


――僕は・・・あっ!――

 エクシリオンは慌てて起き上がり、周りを見渡す。

 ルミナミエはそこにはいない・・・

 
――あぁ、ルナに本当のことがばれてしまったんだ。――

 部屋のベッドではぁっとため息をつく。

 次第に、倒れる前の記憶がよみがえる。

 強烈で、ルミナミエらしくなくて――


 
< 134 / 222 >

この作品をシェア

pagetop