《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~

弐 思い ~ルミナミエ視点~

 裏切られたとしか思えない。

 自分が初めて惚れた相手は、因縁の敵。

 しかも、自分を殺そうとしたなんて・・・。

 
 歩く道。

 普通に歩いたら、そんなに時間はかからないのだろう。

 しかし、今は遠く、時間がゆっくり進んでいる。

 戦うことを決めたからなのか。

 因縁のドードレッシ家を、今度こそ叩き潰す。

 幾度も国王の頭を悩ませ、幾度国民を嘆き悲しませて。

 そんな悪業を幾度も繰り返した家は、このダンドリー星が始まって今まであったのか?

 きっとない。

 歴史の教科書にさえもない。


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