《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 瞬間移動で、サンチュペリ病院に戻った。


「さて、シオン探しの続き。」

 ふらふらと歩きだした。

 城に行く前よりは、のんびりと探している。

「いないね。」

 っと言っては、またふらりふらり。


「ルナ、ルナ。」

 誰かに肩を叩かれた。

 呼び方から、病院内で働く医師かと思い、ルミナミエは後ろを振り返った。 

 しかし、目を疑った。

 見知らぬ顔。なのに、なぜ『ルナ』と呼ぶ?

「あなた・・・誰ですか?」

 いつもより声が小さくなった。あんまりにも驚きすぎて。


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