《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 いや、驚いただけではない。

 訳が分からない感覚に襲われる。

 目の前にいる男の人。

 髪は全体的に茶色。
 若干面長で、ぱっちりとした目。
 眉目秀麗っという言葉が似合うのか。

 いわいるイケメンだ。


――何この感覚。変だな。
   おかしいのは分かるのに・・・どうおかしいか分からない。――

「僕はシオン、エクシリオンだ。」
「嘘でしょう?」

 こんなイケメンが、ルミナミエの助手エクシリオンだと到底思えない。

 エクシリオンは、動物だ。

 だけど、目の前にいるのは、明らか人間だ。

 動物が人間に変わるのは、ありえない。

 ルミナミエは、さっきの発言で、気が遠くなった。

 信じられなくて、信じられなくて・・・




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