《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 アルベールはそれでも笑い続けている。

「魔法を広めることに反対して、それを弾圧した。

 魔法を広めるのに何か悪い?
 広めないなんて不公平じゃないか、差別ではないか?」

 しゃべりながら笑っている。

 完全におかしい。

「魔法を広めなかったのは、お前のような奴が現れるのを恐れたんだよ。」

 ルミナミエ、完全に女を捨てている。

 机をどんと叩き、アルベールをさらに睨みつける。

 でも、アルベールはますます笑う。


「まぁ、これがローデンス家の言い分だよね。

 正義感のある言い分だよね。

 でも、ローデンス家のやつは正義ではない。」


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