*クリスマスのキセキ*
「お願いっ!!」



 あたしは、力んで言った。



だってもう、聖也には会えないかもしれないから。



踊らなくなったら、南部デパートにも来なくなっちゃう。



「聖也のダンス見てると、元気出たんだ!



バイトでミスしたり、テストで成績悪くて、しょぼんってしてても」



 あたしは手をすりあわせて、言った。



「ほんと……?



そんなことあんだ。



僕のダンスが…」



 驚いた様子で言った。


「うん!」



 あたしは、おっきく頷いた。
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