*クリスマスのキセキ*
「大丈夫?」



 心配そうな顔で、その男の人は私の顔を覗き込む。





 何でだろう?



どっかで見たことある。


でも明らかに不思議……。



瑛斗のことを看板で転ばせて……なおかつ一緒に逃げてくれた。



あの手に引っ張られたから、早く走れた。



じゃなかったら、今頃もしかしたら瑛斗に殴られてたかも。



でも、あんな早い動き、普通出来ない。



あたしが、瑛斗に気を取られてたからかも。



「だ…大丈夫、ありがとう。」



 あたしは立ち上がって言った。
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