恋の病

行ってみたら、"予感"の通り告白された。

「前から好きでした、付き合ってほしい。」の彼らしい真面目で誠実そうな言葉。悪く言えば、かたいな‥って感じの言葉。

でも今まで告白された事も無かったあたしは、あんまり好きじゃない人からのでも有頂天になって、こうして返事を先伸ばしにしている。

とは言え、授業からすっかり遠のいてしまってるあたしの脳ミソはもう二日後に始まるという中間テストに焦りもしなくなってる。それだけ彼の告白が気になってる。

そして嬉しくて‥‥‥でも…
好きってこんなもん……?

太陽はあったかい光になって教室を照らしている。ほんとに良い天気だ。

……どうしよ―かなぁ‥‥

「…も…と……橋下!」

何?!え??

握っていたシャーペンの芯がビクッと震えた拍子に折れてしまった。

眉間に皺を寄せた先生があたしを見ている。皆も?の顔であたしに注目。

どうやら入りすぎて呼ばれているの気が付かなかったみたいだ。

………最悪。恥ずかしい!!

あたふたした頭で席を立つ。

「は、はい。あの、すみません…聞いてませんでした」

「おい、橋下。しっかりしろよ。中間まで三日切っ
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