屋敷の主
迎えた朝。
もうすぐ、ルートスが迎えに来るわ。
いやだ。本当に吐き気がする。
あんな人と結婚するぐらいだったら、今ここで死のうかな。
リシェナはぼんやりとそんなことを考えながら、教会の外にあるベンチに座っていた。
金髪の髪を後ろで結わえ、黒縁のメガネをかけたリシェナはまたため息をついた。
まだ早朝なので、子供たちもいない。
リシェナはマルスおじさんにも見送りを頼まなかった。
別れが辛すぎたのだ。