隣の男はよく見える
「10月1日付で立花君が東京に異動することが決まった。」
所長が言った。
もうすぐだ・・・。
「栄転だな。」
誰かが言った。
「まさか、ただの異動ですよ。」
旭は笑っていた。
こっちなんて見ようともしない。
「本社は可愛い若い子多いから楽しみだね?」
思い切って冗談めかして言ってみた。
「ああ、もう気になる子がいるんだ。」
えっ?
本気なのか冗談なのか分からなかった。
「おいおい、立花お前ってさすがだな~。」
みんなは笑ってた。
でも、私だけ・・・笑えなかった。
自分で言っといて・・・
すごく・・・
傷ついて・・・