響け、空に―
数日後…

孝のお葬式が行われていた。


皆が孝の名前を呼びながら鼻をすする。


私は、泣けなかった。孝が死んだなんて信じられないんだ。


《孝は…死んでない。それに私は、孝の気持ちがどれほどのものか聞いてない。


嘘つき。

早く起きて、伝えてよ…私だって伝えたいんだから…‼》


そんな思いばかりが、頭の中で回っていた。


でも、お棺の中の孝を見たら急に実感が湧いてきて涙があふれ出した。


「嘘だ…嘘だ‼起きてよ孝…。早くしないと本当に死んだことになっちゃうよ?

もう十分皆を騙せたでしょ?だから…ね?ほらっ…


ねぇ…起きてよ孝。起きてよ‼」

気づけば叫び出していた。

どんなことをしても孝は戻ってこない。わかっていたはずだ。


孝の死を覚悟していたつもりで、全くできていなかった。


「いいかげんにしろよ‼

高木…孝は自分のせいで誰かが泣くのが辛いんだぞ?

それなのに、一番好きだったお前が泣いたら、孝は…」


入江君に怒鳴られて我に返った。


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