響け、空に―
「…ごめん。入江君もそんなこと言いたくなかったよね。もう大丈夫。……だから、それ以上言わないで…?
孝、泣いてごめん。取り乱してごめん。…私は、大丈夫だから…安心してね。」
涙を拭いて、棺の中の孝とキスをした。
孝だけが知らない、私と孝の二回目のキス。
「さよなら…だね。永遠に…」
微笑んでから、孝の前を立ち去った。
その後、孝は火葬場へと向かった。私は、煙突から立ち上る煙をただ見ていた。
「笑美子ちゃん…」
美咲さんに呼ばれて振り返ると、その手には一通の手紙があった。
「何ですか…?これ…」
「孝が、あなたに書いていたみたいなの。
今朝、ここに来る前に孝の部屋に入ったら、机の上にあって…
読んであげて?」
美咲さんは私の手に手紙を握らせて、去っていく。