意地悪てぃーちゃー
《おーい。大丈夫か?すごい音したけど…》


《あっごめん。手滑って携帯落としてもうた…》


《そうか。で、心の話は?》



高橋ちゃんの話なんて、聞くんじゃ無かった。

うちは深呼吸をして、話始めた。


《高橋ちゃん?

今さら過ぎるよ…。
高橋ちゃんは、うちの苦しみをわかって無い。


うちはもう前に進んでる。
やから高橋ちゃんの気持ちには、答えられへん…。

ごめん。
お互い前に進も?》



《…心。
俺こそ都合良すぎるよな~。

前進み始めたかぁ。
ちゃんと気持ち伝えるんやぞ。


心なら大丈夫やから。
俺はいつも応援してるからな。》



高橋ちゃん…
貴方はやっぱ最後までいい人ですね。


《ごめん…。ありがとう。

でもな高橋ちゃん。
ずーっとずっと…


大好きやったよ。

今までありがとう。》



《おう。
俺も大好きやった。
今も大好きやぞ。

…って教師失格やな。

まぁちゃんと
幸せにして貰えよ?》


高橋ちゃんの声が震えてるのがわかった。
ごめん…ごめんな。


《高橋ちゃんは最高の教師やで。

本間にごめん。


そしたら…》


《気にすんな。

ありがとうな。


おう。
またいつかな。》


うちはそのまま電話を切った。
瞬間、涙が溢れ出した。
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