意地悪てぃーちゃー
うちはそのまま、いつの間にか寝ていた。

そしてアラームより、早い時間に携帯が鳴った。
うちは必死に携帯を掴んで、電話に出た。


《…あぃ。》


《おはようさん。ってか、ガッツリ寝起きやな。》


《…っん。》


まだ全然回らん頭で、精一杯の返事をした。


《起きろー。朝やぞー。しーーーんーーー。》


《あぃ。起きとう起きとう。先生?おはよ。》


《おはようさん。今日頑張って来いよ?あっ受験票忘れずにな!!》


《うん。わかった。ありがとう。》


《おう。あっ会場行ったら、たぶん荒木ちゃん居るからチェックして貰って。》


荒木ちゃんなんかぁ。
どうせなら井澤がよかったなぁ。


《わかった~。んじゃ用意するな。先生ありがとうね。》


《おう。全力で頑張って来い。心?俺が応援してること忘れるなよ?》


《はーい。応援しててや。んじゃぁまたね。》


《おう。心なら大丈夫や。頑張って来い。そしたらなぁ。》


そのまま電話を切って、うちは用意を始めた。
持ち物を確認して、受験票も入れたっと。


そして最後に、井澤のお守りを確認してうちは家を出た。


朝の満員電車は普通にしんどい。
うちはつくづく思いながら、高校の最寄駅まで満員電車でもみくちゃになってた。
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