意地悪てぃーちゃー

修学旅行①

それからバタバタ行事があって、高橋ちゃんのことも思い出さなくなった。
井澤とも相変わらずで、穏やかな毎日を過ごしていた。



時間は過ぎて5月…。
修学旅行が近付いてきた。


班も決まったし、もう後は行くだけや!!
楽しみ楽しみ♪


「おっし。明日から修学旅行やけど、明日は遅刻すんなよ~。ほんじゃ気をつけて帰れ~。」


井澤のその言葉で、教室から人が一気に出て行った。
うちは居残り…。

ちょっ…はよ帰りたいって。



「あっ心。悪い悪い。一個だけ聞きたいことあんねんけど…。」


「何?」


「お前の周りで変わった事無いか?」


それって今聞くことですか…先生。
修学旅行から帰ってからでも、ええやんけー!!


「別に。ってかそんなんやったら、メールでええやん。」


「悪い悪い。そんな怒るな。とりあえず、なんかあったらすぐ知らせて。わかった?」


なんか井澤おかしい。
こんなん今まで言わんかったのになぁ…。
まっええか。


「了解。帰っていい?」


「おう。気をつけてな。また明日。」


うちはそんな井澤に、手を振って帰った。
井澤も笑顔で手を振っていた。
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