僕らだって恋をする。
「凛香〜入っていいぞ。」

けれど、部屋の扉が開く気配は一向にない。


「……?」

不思議に思い、扉を開けるとそこには…


「……すー……すー……」

気持ちよさそうに寝息をたてる、壁にもたれながら座った凛香の姿が。


「…ったく……無防備だな。」

俺は凛香の前にしゃがみ、その寝顔を見た。



《…うん、やっぱ好きだな。》


凛香の鼻をつまみ

「おい凛香!!起きろ!!明日からテストだぞ!?」


起こした。

起こさないと、いろいろヤバい気がしたから。

< 146 / 158 >

この作品をシェア

pagetop